本読みゴリラ千冊への道

ゴリラ顔男の読書日記

『文明論の概略』福沢諭吉

 
▼感想
当時、福沢諭吉現代日本を見て今後のビジョンを提示した内容の本。
歴史に造詣が深く、そこから原理原則を導いた上で結論を見出しているため、論に根拠があって非常にロジカル。
ただロジカルだけでなく、論や問題提起には諭吉さんのパッションがあって、とても感銘を受けた。
後書きにもあったが、現代日本を考える上でも転用可能であるし、日本人の精神や文化について考えさせられるという点において、日本人必読の書というのは納得。
 
▼学び
・文明とは「人類の知性と徳性の進歩」
・自由とは「それぞれの利益を追求、それぞれの力を活かす、それぞれの意見を受け容れる(ここのバランスをとる)」こと
・原因には近因(直接的な要因)、遠因(間接的な要因)がある
・徳と智は私徳と公徳、私智と公智にわけられて、中でも公智が最重要