『笑うな』筒井康隆、新潮文庫
本書はSF短編小説です。
これを読んで思ったのは自分の日常をSFの世界観で捉えて見るのは面白いのかもしれないと言うことです。
あれが爆弾だったらどうしようとか、あの猫の気持ちって多分こうだとか、
今この人の前で思ったことを全部言ったらどうなるかとか。
ほとんどくだらない発想かもしれませんが、想像力を働かせていれば、きっと自分の人生はワクワクが溢れるものになると思いました。
本書で面白かったのは、男の同僚が「妊娠した」と真顔で言った事に対して、
男が一度水を吹き出して驚いた後、「産むつもりか?」と尋ねるところです。
いや、ふつうその切り返しせんやろ!ってところが奇妙かつオモシロイなと思いました。
脳みそのいつもと違うところを使っている感覚になります。